定型作業は人工知能が置き換えるという雑な理論(断片的試論)

「定型業務は人工知能によって置き換えられるだろう」という、あまり人工知能をおわかりじゃないだろう人が話しているのをみて。なんだか雑な議論だなという印象を受けました。

newspicks.com

厳密にはニュースピックスはお金をはらっていないので読めませんが。コメントされている方がそう引用されていました。

 

定型作業」ってなんなのでしょうか。

 

例えば、

入力のデータ、その処理ルール、出力のデータが定型のもの

これは一番わかりやすい定型作業。以前からコンピュータが自動化してきたエリアです。やりにくかったのは画像や音声、自然言語を入出力としたケースですが。自分でも考えを以前整理しました→AIについての覚え書き - Kenyam’s diary。おもに画像などの自然な入力をプリプロセスする段階で大いに人工知能が役に立ちます。

 

一方で、

本来は論理的に解けるんだが、パタンが膨大にあり、人間がやる場合は処理できないので勘と経験でやっているようなもの

これらはあまり定型作業とは読んできませんでした。例えば、将棋とか。仕事っぽいもので言えば、生産工程のスケジューリングの最適化。これはまさしく人工知能が長年かけて取り組んできた領域です。計算量と時間の戦いの中で効率的に解を出すためにより人間的な手法を積み重ねてきましたが。多くの問題はハードウェアの進化によって、既にときやすくなっているはず。

複雑に関係する入出力が膨大にあり、人間には法則がちっともわからない場合の推測

これらもあまり定型作業とは読んできませんでした。例えば、むかしはやったオムツとビールはとき同じくして売れやすいとか。これもコンピュータが大変得意としている処理です。このあたりでは、その確率モデリングをするところで最適化の手法が取られてきました(これはデータを入れてモデルを推定することから学習と呼ばれることが最近の傾向)。

 

などなど。

丁寧に紐解くと、人が定型作業とよんでいない領域に大いにコンピュータが活躍するわけで。単に目の前の単純作業がなくなるのとはかなり違った形で、多くの作業がコンピュータに作業が奪われるということを理解しないといけないように思います。